哀悼!レナード・コーエンさん、ありがとうございます☆
レナード・コーエンが亡くなられました。日本時間の11月7日 享年82歳。私がこの訃報を知ったのは11日でした。ボウイの死から始まったような2016年というこの年はいったい何のだろう。悲しみに暮れてばかりでもなく、ボウイやレナード・コーエンの病との闘いの中に於いて、なおも最期まで自己を貫く姿から何かを学ぶ、そんな気がしています。人生の最期という章で何を表現するのか。
私自身のレナード・コーエンとの出会いを振り返ってみる。実に奇妙な愛しきものたちとの連鎖なのです。そんなことに気づくには時間が必要でしたけれど。最初にレナード・コーエンの声、歌を聞いたのは映画の中でした。これまた大好きなロバート・アルトマン監督の『ウエディング』のエンディングで。直観的に「好き!」と聴き入ったものです。そして歌ってる方のお名前はレナード・コーエンで、曲は「Bird On A Wire」であると知る。けれど、当時まだ10代の頃、パソコンもなければクラスメイトに尋ねる人さえ居なかった。なので自然とこの曲が収録されたレコードに出会えるまで数年ほど経過していたと思います。それでも、その間に僅かばかりのレナード・コーエン情報には出会えたのです。ニコとフランソワーズ・アルディです。高校生の時から今も大好きな私のミューズでもあります。雑誌名は失念しましたがある記事にレナード・コーエンのインタビューが載っていました。その中でニコについて語っていました。チェルシー・ホテルに住んでいた時代のことでした。ともに漂浪の人でもある。そして、フランソワーズ・アルディが歌う「スザンヌ」という曲がレナード・コーエンの曲だったのです。大好きな人達が繋がる瞬間。小さな幸福だと今も胸ときめく思いです。
そしてUS盤で『LEONARD COHEN THE BEST OF』というベスト盤で初めてターンテーブルでのレナード・コーエンとなるのでした。このアルバムには「Bird On A Wire」も、アルディがカバーした「Suzanne」も収録されていたので。それから再発盤や中古盤での後追いが始まりました。先日のラストアルバムまで。まだまだ聴き込めていない。もう新作は聴けないけれど、これからも私はレナード・コーエンを聴き続けることには変わりはない。詩人でもあるので、その深い言葉を私なりに感じながら。
激動の時代を誠実に闘いながら生き抜いたお方。「パルチザン」という曲を知ったのもレナード・コーエンが最初でした。学校では教わらなかった大切なことを、今も音楽や映画、そして文学や表現者から学んでいます。
RIP レナード・コーエンさん、ありがとうございます!